ウヴェ様。もとい、ウヴェローゼンベルク。最高ですよね。
ボードゲームにハマる人が誰しも通る道。
一人前のボードゲーマーになるための通過儀礼。
進級するための必修科目。
なんでもいいのですが、ボードゲームに興味をもち、さらに足を踏み入れたい方にとって、ウヴェ様のゲームをやらないのはあまりにもったいないと思うのです。
ウヴェ様は、12歳頃からゲームの開発をはじめ、大学在学中に発表した「ボーナンザ」のヒットをきっかけにボードゲームデザイナーとして知られるようになったそうです。「アグリコラ」など、ワーカープレイスメントゲームをはじめ、たくさんのゲームを世に送り出しています。
今回は、みんな大好きウヴェローゼンベルクさんの、おすすめボードゲーム3選をお送りします!
おすすめ(軽量級部門):フレームワーク
プレイ時間 | 約30分 |
プレイ人数 | 1-4人 |
対象年齢 | 8歳以上 |
希望小売価格 | 4,950円(税込) |
まずは軽量級部門。おすすめは「フレームワーク」!
2022年にリリースされたパズルゲームです。ウヴェさんと言えばワーカープレイスメントゲームというイメージがありますが、軽量級のパズルゲームにも名作がたくさんあります。ルールは非常にシンプルで、初めての人でもすぐに遊ぶことができます。
ゲームで使う120枚のタイルには、フレーム(枠)とタスク(完成条件)という二つの要素が描かれており、それらをうまく並べていく「タイル配置ゲーム」です。
タスクと隣接し、連続している同色のフレームを数えて、数字以上の個数があれば達成となります。所定の数のタスクを最初に達成できた人が勝利します。
このゲームを面白くしているのが「タイルの引き方」です。
まず親のプレイヤーが、人数+1枚、タイルを袋から引いて場に並べます。そして、親の人から順に1枚ずつ好きなタイルを選び、自分のエリアに配置していきます。すると、最後に1枚残りますよね。親のプレイヤーは、この1枚を引き取らなければならないのです。
取ったタイルは自分のエリアにあるタイルにかならず隣接させて配置しなければいけないため、まったく欲しくなかったタイルが自分のエリアに来てしまいます。
思い通りにならない分、うまくタイルがつながって、一気にタスクを達成できたときのコンボ感は爽快です。自分が欲しいタイルを取るのか、相手に取られたくないタイルを取るのか、読み合い、駆け引きもあります。
1人から4人、どの人数でも同じように面白く、準備、片づけをいれても30分くらいでさくっと遊べるのも嬉しいです。
おすすめ(中量級部門):グラスロード
プレイ時間 | 1人あたり20分 |
プレイ人数 | 1人~4人 |
対象年齢 | 12歳以上 |
希望小売価格 | 6,930円(税込) |
つづいて中量級部門。おすすめは「グラスロード」!
舞台は18世紀のドイツ、バイエルン。ガラス職人たちが、様々な建物を建てていくゲームです。まずこの舞台設定がいいですよね。ガラス職人と聞くだけでワクワクします。
ゲームのシステムは少しユニークで、初めてボードゲームをするという方よりは、「そこそこ遊んできて、ちょっと変わったゲームに挑戦したい!」という方におすすめです。 プレーヤーはさまざまな効果を持つ15種類の専門家カードを使い、資源の獲得や建物の建築を行っていきます。建物には様々な効果や勝利点がついており、最終的に勝利点が高かった人が勝利となります。
15種類の専門家カードはどのプレイヤーも同じ内容で、毎ラウンド、その中から使いたいカードを5枚選ぶのですが、同じカードを他のプレーヤーも選んでいた場合、効果が半減してしまいます。
なので、他の人が選ばないカードを予想して、カブらないように出したいけど、自分が使いたい効果のカードも出したい、その読み合いと選択がめちゃくちゃ面白いのです。
そして、このゲームの1番の特徴は、資源の所有数を管理する「ホイール」。土、水、食糧など8種類のリソースを、独特なホイールを用いて管理するのですが、所定のリソースを一定数持っていると、ホイールが回転し、それらのリソースが自動的にガラスやレンガに変換されるのです。この仕組み、どうやって思いついたんだろうと唸ってしまいます。
何度遊んでも、このホイールの動きに翻弄され、専門家カードの駆け引きとあいまって、複雑なプランニングと臨機応変な対応が求められるゲームです。
公称のプレイ時間は1人あたり20分と書いてありますが、じっくり考えたいシーンも多く、かなり慣れるまでは、その倍くらいは時間がかかると思います。
おすすめ(重量級部門):オーディンの祝祭
プレイ時間 | 1人あたり30分 |
プレイ人数 | 1人~4人 |
対象年齢 | 12歳以上 |
希望小売価格 | 12,100円(税込) |
最後に重量級。重量級部門はやはりこれですね。
「オーディンの祝祭」!
分厚いルールブックの書き出し、
「オーディンの祝祭」はボードゲームの形をした冒険物語です。
痺れます。個人的には、数あるウヴェ様のワーカープレイスメントゲームの集大成であり、面白さを詰め込んだ極みがこのゲームだと思います。
プレイヤーはヴァイキングの一族の長となり、生活を営んでいきます。ゲームのシステムは、アクションを選択していくワーカープレイスメントゲームなのですが、このアクションの選択肢が凄いのです。
狩猟や釣り、市場にでかけたり、家畜を育てたり、はたまた建築したドラゴン船にのって新しい島を開拓するなど。しかも、それぞれのアクションは、そこに配分するワーカーの数によって効果が異なるため、非常に自由度が高いのです。
初めて遊ぶ際は準備とルールの把握に1時間半から2時間。そこからのプレイ時間は2人でも4時間くらいはかかると思います。百科事典くらい分厚くて、重たい箱。価格も1万円越えと、尻込みしてしまう理由はたくさんあると思います。
それでも、ボードゲームにハマり、「重ゲーが好き!」という方には、是非一度、体験してほしいゲームです。ゲームが終わったとき、大冒険を終えたような満足感が得られると同時に、「次はあれをやってみよう」と考えてしまっていると思います。
まとめ
ということで、ウヴェローゼンベルクさんのおすすめゲーム3選、いかがでしたでしょうか?
記事を書きながら気づいたのですが、3つは少なすぎた!(笑)
ウヴェ様の作品には、他にもたくさん名作がありますので、まずは一つ遊んでみて、好みにあったら、どんどん深堀りしてみるのがおすすめです。
それでは!