最近ボードゲームカフェの開業が増えています。
一方で、コロナの影響もあり閉店しているお店も続々と出てきています。
ボードゲームカフェは実際のところ儲かるのかどうか?
現役でボードゲームカフェのオーナー兼店長をしている筆者が解説します。
ボードゲームカフェの経営で失敗する理由
結論から言ってしまうと、ボードゲームカフェで儲ける難易度はかなり高いです。
これは実際にオーナーとして経営している筆者の実感です。
失敗してしまうお店のよくある原因を挙げていきます。
失敗する理由①テナントの家賃が高い
まず一つ目の要因として挙げられるのが、テナントの家賃が高いという点です。
後述しますが、ボードゲームカフェはどうしても大きな売上を上げづらい業態です。
当たり前のことですが、売上から経費を差し引いた分が利益となります。
そして、経費の中で大きな割合を占めるのが人件費とテナント代です。
アルバイトを雇う場合は人件費も大きくなりますが、アルバイトは基本的に流動費です。
ある程度コントロールすることができます。
もちろん、アルバイトを雇わずにオーナーがお店に立つこともできます。
しかし、テナント代は毎月変わることなく払い続けなければなりません。
テナント選びは、ボードゲームカフェの成否を分ける重要な要素なのです。
失敗する理由②回転率が悪く客単価が安い
ボードゲームカフェは長時間滞在することが基本のため、回転率が悪いです。
これはボードゲームを売りにしている以上、仕方のないことです。
回転率が悪ければ客単価を上げれば良いのですが、これに関しても難しい実情があります。
ボードゲームカフェの相場というのは大体決まっていて、土日の5時間で2,000~2,500円くらいです。
プレイ代として2,500円以上を求めてしまえば、お客さんが来なくなってしまいます。
例えば、立ち食いそばのような業態なら、客単価が安くても10分ほどでお客さんが入れ替わります。
ボードゲームカフェは4,5時間遊ぶお客さんが多いので、せいぜい昼と夜で1回転するくらいなのです。
失敗する理由③集客力が弱い
売上を上げるには、とにかくたくさんのお客さんを呼ばなければいけません。
ボードゲームカフェで特に重要になるのがWebでの集客力です。
なぜ「Webでの集客力」なのかというと、ここで先ほどのテナントの家賃と関係してきます。
テナントの家賃はできる限り抑えた方が、その分利益が増えます。
そのためには、「駅から多少離れている」かつ「空中階」の物件が候補に上がります。
そのような物件においては看板等の効果は薄いため、Webでの集客力が必要になるのです。
駅近の路面店で成功している店舗もありますが、これは基本的には大手だからできる戦略です。
都内の駅近路面店で成功している店舗は、資本力と知名度がある上で出店している店が多いです。
もちろん例外はありますが、傾向としては上記の通りだと思います。
空中階で人通りが少ない上に集客力が弱ければ、経営に失敗してしまいます。
ボードゲームカフェは儲かるのか?
結論としては冒頭に述べたとおり、「難しい」ということです。
上記に挙げた通り、失敗してしまう原因がたくさんあります。
ただし、儲かっているボードゲームカフェがあることも事実です。
私自身ボードゲームカフェの経営者として、TwitterやHP等で同業他社のチェックをしています。
毎週土日が満席になるお店もありますから、そのようなお店は儲かっていると思います。
私のお店はというと、ぼちぼち儲かっているというところでしょうか。
今のところは概ね黒字で推移しています。
以上、ボードゲームカフェが失敗する理由について、筆者の意見をまとめさせていただきました。